「指揮者のタイミング」を読んでみて、なるほど〜と思った。というのも、先日関西で遊佐セッションした時にやってしまった「アイタタタ」なミスの原因が分かったから。
その曲は「small is beautiful」。静謐なピアノで始まり、ドラムが途中から入ってくる静かな立ち上がりの曲。カウントで入る感じでもなく、合わせるのが難しいので僕がドラムスティックで指揮者のマネゴトをしつつ、ピアノを弾いてもらったわけです。
ところが、こちらが拍の頭だと感じているポイントと、実際にピアノの方が出す音のタイミングが合わない。その時は無知なもので「拍のアタマを合わせてほしいな〜」などと今思えばイタいことを考えていたんですが…。
でも実はその時も、「各拍のこちらの感じ方と、ピアノさんのズレは常にほぼ一定」なのは気づいてた。つまりピアノさんのリズム感は悪くない、いやむしろかなり良い。ただ、僕の中の拍アタマとピアノさんの捉えた拍アタマとで、始点がズレているだけなのでした。
その結果、一発目のバスドラを思い切りズレたところにブチ込むハメに…。痛っ。しかもこれ、一度目じゃなく、前科もあります…凹。解決策としては、実際の演奏の前に何度か合わせる、というのも一案だけど、個人的には
「指揮は別の誰かにお願いして、ドラマーはピアノを聴いて合わせる」
のがこの場合ベストかな、と。スティックを振っている時点で、自分の中には自分なりの拍アタマが存在してしまうので。それをピアノさんの出音位置を聴いて「感じ直す」のはかなり難しいでしょうから。